モンベルの「PLチタン トレッキンググラス(#1109159)」を2026年3月に、車の運転と街歩き用として購入しました。18gのチタンフレーム・独自の折りたたみ構造・偏光レンズと、スペックは文句なしの上位モデルです。

しかし結論から書くと、私はこのサングラスを手放しました(他の方に譲りました)。製品の出来が悪いからではなく、「折りたたみ機構と私の使い方が合わなかった」からです。本記事では、スペックや良かった点だけでなく、手放すことになった2つの理由を実物写真とともに正直にレビューします。同じ使い方を考えている人の参考になれば幸いです。

結論: こんな人に合う/合わない

  • 合う人: 登山・旅行でザックに常備し、休憩時などに両手で丁寧に着脱できる人。軽さと携帯性を最優先する人。水面・雪面のギラつきを抑えたい人
  • 合わない人: 車の運転や街歩きで「片手でサッと」かけ外ししたい人(まさに私でした)、フレームの当たりの柔らかさを重視する人、度付きにしたい人(レンズ交換不可)

製品データと購入情報

PLチタントレッキンググラスの箱ラベル。可視光線透過率28%、紫外線透過率1.0%以下の表記
箱のラベル。素材や透過率がすべて明記されている
項目 内容
製品名 PLチタン トレッキンググラス(品番 #1109159)
購入価格 20,900円(税込・モンベルオンラインストア)
購入日 2026年3月21日(数ヶ月使用した後、手放しました)
カラー チタン×ライトグレー(TI/LG)
重量 18g(公称)
素材 レンズわく: チタン(塗装) / テンプル: チタン合金(塗装) / レンズ: プラスチック(偏光・コーティング)
可視光線透過率 28%(ライトグレー)
紫外線透過率 1.0%以下(UVカット99%以上)
付属品 セミハードケース、クリーナークロス、高さ違いの予備ノーズパッド

まず良かった点 — スペックは本物

PLチタントレッキンググラスの全体。チタンフレームとライトグレーの偏光レンズ
開いた状態。細身のチタンフレームで見た目は文句なし

最初に公平を期して、良かった点から。18gの軽さは本物で、かけている感覚がないほどです。ヘアライン仕上げのチタンフレームは見た目も上品で、アウトドアウェアにも普段着にも合います。

独自の折りたたみ構造で小さくたたんだ状態
ブリッジとテンプルの2箇所で折れて、ここまで小さくなる

独自の折りたたみ構造で眼鏡の半分ほどのサイズになり、携帯性は抜群。偏光レンズは路面や水面のギラつきを選択的にカットしてくれて、効果もはっきり体感できました。可視光線透過率28%は暗くなりすぎず、曇天でも使いやすい絶妙な濃さです。高さ違いの予備ノーズパッドが付属する気配りも良い。「置いて眺めている分には」完璧に近いサングラスです。

付属品。取扱説明書、クリーナークロス、高さ違いの予備ノーズパッド
付属品。クロスと高さ違いの予備ノーズパッドが同梱

手放した理由① 両手でないと、かけられない

折りたたみ途中の状態。中央のブリッジ部分にもヒンジがある
中央(ブリッジ)にもヒンジがある。これが携帯性の源であり、着脱ストレスの源でもあった

私にとって致命的だったのがこれです。このサングラスは小さくたたむために中央のブリッジにもヒンジがあります。その結果、片手でテンプルを持ってかけようとすると、ブリッジのヒンジがふにゃりと曲がってしまい、うまくかけられません。毎回、両手で左右のテンプルを持って、フレームをまっすぐに保ちながらかける必要があります。

これが、私の用途(車の運転・街歩き)と決定的に噛み合いませんでした。運転中にトンネルへ入って外す、出て再びかける。買い物で店に入って外す、出てかける——サングラスの着脱は「片手でサッと」やる場面ばかりだからです。信号待ちのたびに両手での着脱を強いられるのは、想像以上のストレスでした。畳んで小さくなる利点は、私の生活では着脱のたびに支払うコストに見合わなかった、というのが正直な総括です。

手放した理由② チタンフレームは、顔に当たると痛い

テンプルのmont-bellロゴ。ヘアライン仕上げのチタン
質感は上品なチタン合金。ただし硬さは肌に対しては牙をむく

もうひとつが素材の硬さです。チタン合金は丈夫で軽い優秀な素材ですが、裏を返せば細くて硬い金属の枠です。かけるときにフレームの端が頬やこめかみに当たると、樹脂フレームでは感じたことのない「痛っ」という感覚があります。理由①の「両手で慎重にかける」動作とあいまって、かけるたびに小さな緊張を強いられる感じでした。

数ヶ月使って出した私の結論は「自分には柔らかい樹脂フレームのほうが合っている」。このサングラスは、道具を丁寧に扱えて携帯性を最優先する人にこそ活きる製品だと思い、そういう使い方をしてくれる方に譲りました。

この失敗から学んだサングラス選びの教訓

  • 折りたたみ機構は「携帯性」と「着脱のしやすさ」のトレードオフ。ヒンジが増えるほど小さくなるが、フレームの剛性感は失われる
  • 着脱頻度で選ぶべき。運転・街歩きのように1日に何度もかけ外しする用途なら、剛性のある非折りたたみ+樹脂フレームが快適
  • 逆に「ザックに常備して、山頂や湖畔でじっくり使う」なら、この携帯性は唯一無二の価値がある
  • スペック表には「片手でかけられるか」は載っていない。店頭で試すなら、片手でかける動作を必ず試すべきでした

よくある質問

Q. 偏光レンズの効果は良かったのですか?

A. はい、そこは文句なしでした。路面や水面のギラつきだけが消える感覚は普通のサングラスにない体験で、目の疲れも少ない。手放した理由はあくまで着脱性と当たりの硬さで、レンズ性能ではありません。

Q. 運転には向かないのですか?

A. 偏光レンズ自体は昼間の運転と相性抜群です。ただし私の場合、運転中の「片手でサッと着脱」がこの折りたたみ構造ではできず、運転用としては使いにくいと感じました。夜間・トンネル内は透過率28%のため使用不可という制約もあります。

Q. 壊れやすかったのですか?

A. いいえ、数ヶ月の使用で破損はありませんでした。ヒンジが「壊れる」のではなく、かける動作のときに「曲がって定まらない」のがストレスだった、という話です。

Q. 代わりにどんなサングラスが良いのでしょうか?

A. 同じモンベルなら、樹脂フレームで偏光レンズの「トレールグラス PL」系が候補です(1万円前後と価格も抑えめ)。私も樹脂フレーム派に戻りました。フレームが一体で剛性があり、片手で扱えます。

まとめ: 良い製品。ただし「両手で扱う道具」だった

  • 18g・チタン・二つ折り・偏光とスペックと作りは本物。携帯性は唯一無二
  • しかし折りたたみ構造ゆえに片手で着脱できず(ヒンジが曲がる)、運転・街歩きの頻繁な着脱と致命的に相性が悪かった
  • チタンの硬さは顔に当たると痛い。樹脂フレームの柔らかさも立派な性能だと再認識
  • 「ザックに常備して丁寧に使う人」には勧められる。「サッとかけたい人」は店頭で片手着脱を試してから

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※本記事は運営者が自費購入した製品の使用レビューです。株式会社モンベルとは関係のない個人の感想であり、感じ方には個人差があります。仕様の正確な情報は公式サイトをご確認ください。